余剰渋柿や、剪定時にでた桜の木枝、竹林整備後燃やしてしまう竹の葉など「いらないもの」を素敵な色に変えて
皆さんのお手元にお届けします。
里山の自然が詰まった植物染め商品をお楽しみください。
柿渋(かきしぶ)染め
香春町は元々「干し柿作り」が盛んな町でした。そのため、町には渋柿の木がたくさんあります。
その間引きされる渋柿や、有効活用されていない渋柿を使って「柿渋」を手作りしています。
「柿渋」とは渋柿を粉砕、熟成させて作る古代からある天然染料で、布に染めれば抗菌、防腐、消臭、防虫作用を与え、更に染め重ねることで被膜を形成するため耐水性や防汚性に優れた丈夫な布になります。
また、生地はOEKO-TEX認証とOCS認証のあるオーガニックコットンを使用し、太陽の力を借りて染める太陽染めで一枚一枚丁寧に手染めしています。
この柿渋染めの防虫作用、防水作用、抗菌作用を利用し、パン用の袋や米袋、葉野菜用の袋など、洗って繰り返し使える梱包資材を作っています。
ゴミを減らし物を大事に使う心と、環境に負担をかけない安心安全を1人でも多くの皆さまにお届けできればと思っています。
桜染め
「春、香る町」と書く香春町には春のお花の象徴である「桜」がたくさん植えてあります。
そんな町の桜を剪定して出た枝をもらって染色をしています。
そう、桜はあの綺麗な薄ピンクの花びらではなく、枝を細かく粉砕したチップを煮出して染めていくのです。
最初は黄色味の色素が出てくるので、ピンク色の色素が出てくるまで何度も煮出していきます。
染め上がりは桜の花びらを彷彿とさせる綺麗なピンク色です。
枝が手に入った時にしか染められない貴重な色です。
竹葉染め
繁殖力が異常に強い竹は、きちんと整備しないとどんどん増殖し既存の植生を破壊してしまいます。
また美味しい筍を育てるためにもきちんと整備をすることが必要です。
香春町にもたくさん竹林があり、3月には美味しい筍もたくさん収穫されます。
里山を守るため竹林整備も積極的に行われているため、廃棄対象の竹葉もたくさん出てくるのです。
私はその竹葉を使って染色しています。
鮮やかな黄色や渋いカーキに染めることが出来ます。
竹の新たな一面も知ってもらえたらなと思っています。